目の記憶

2007年6月 7日 (木)  Fragmentos puentefuente


    82年にマドリードを訪れたときには、総選挙をひかえて、フェリーぺ・ゴンサレスのポスターをシベーレス広場で見たり、その夏にはワールド・カップがスペインで開催された盛り上がりの余韻が、買った毛糸の帯につけられてたマスコットキャラクターにも感じられた。
「記憶に残らないものは重要じゃないんだよね」とフアン・ホセ・ミジャスは言っていた。


   我が家には、北欧生まれのグローバル市場本棚があるのだけれど、多分組み立て方が悪かったのか、奥面のベニヤ板が外れてしまう。そうして何冊かの本 は、本棚の裏側に入り込んでしまったりするのだけれど、本棚の奥から90年に持って来たスペインについてのガイドブックが見つかった。それで地下鉄路線図 を見てたら、前回に 書いた記憶に大きな間違いがあったことに気がついた。もうその時には10路線の地下鉄があったし、現在環状路線となっている灰色路線は、6番で、90年に は大学都市から南のラグーナにはつながっていなかったし、そうだ、ラ・バグアーダショッピングセンターにも行ったし、チャマルティン駅まで地下鉄に乗った ことがあったなあ、と思い出した。


   とにもかくにも訂正申し上げます。

   その82年に初めて来たときに見た夜中のマドリードの空が美しくて、その記憶だけは鮮明だ。

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