マノリート・ガフォータス MANOLITO GAFOTAS

2006年10月 3日 (火) Fragmentos puentefuente

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   うちの近所に新しい市立図書館ができた。その名もマヌエル・バスケス・モンタルバン図書館だ。ちなみにちょっと先にある市立文化会館の名は、フアン・グリスだったりする。
ずっ と空き地だったところに建設されたのだが、建物は図書館の他に市立の音楽学校でもある。本の貸し出しは三冊までだ。一冊は『マノリート・ガフォータス』と 決めていたが、なかなか見つからなかった。図書の有無を調べられるカード目録もなかったし、いまどきではどこにでもあるオンライン目録もなかった。そして 聞いてみた。
   マノリート・ガフォータスはとても有名だし人気者だ。ラジオのアナウンサーからはじめ脚本も書いたエルビラ・リンドが、約20年ほど前にラジオの番組でマノ リート・ガフォータスを生み出した。それから小説として書き換え、シリーズとして出版されているし、映画にもなったし、劇場でも演じられたし、テレビのシ リーズにもなったし、物語のマノリート・ガフォータスが住むカラバンチェルとおなじ、実際のマドリードのカラバンチェル・アルトでは、地元市民の発起で、 すでにあった公園をマノリート・ガフォータス公園と名づけてしまった。
ビデオなら上の階にあるよ、と警備員が言った。『マノリート・ガフォータス』は児童小説に区分されて別の階に置かれていたのだ。この児童小説NARRATIVA INFANTILの言葉が引っかかっていたが、とにかく家に帰って読み始めて、このような文章を幼児が読むのかとびっくりしたのだが、わたしの勘違いで、INFANTILと聞いて幼稚あるいは幼児という言葉を思い浮かべていたからだ。対象年齢は12歳以上だ。
何回か噴出してしまったりする読んでて楽しい小説だったが、物語の終結がとても美しい小説でもあった。
Elvira Lindo Manolito Gafotas Alfaguara
『めがねっこマノリート』 エルビラ・リンド作/エミリオ・ウルベルアーガ絵/とどろきしずか訳 小学館

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