もう師走

2007年11月30日 (金) Fragmentos puentefuente

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   先日何年か振りにカルロス・アルギニャーノ(Karlos Arguiñano)の料理番組を見た。笑い話(チステchiste) なぞを交えて相変わらずの話しっぷりと、心底料理が好きで好きで楽しんでるように見えた。その日の料理は、ハマグリ添えメルルーサのりんご酒煮で、スペイ ンでのりんご酒は、アスツーリアスとバスクのギプスコアのものが良質美味とも言っていた。わたしの住む地区には、バスク料理やりんご酒で名の通ったレスト ランがあるのだけれど、そのレストランの入り口ホールのバルのカウンターにはタラのフライ、赤ピーマンのクリーム詰め、スモークサーモン、青カビクリーム チーズ、クロケッタなど様々なピンチョスが並んでいて、のっているものに関わらずすべて同一料金の中に、うなぎの幼魚のにんにく炒めが一切れのフランスパ ンにのっているピンチョがある。もう十何年前かにレストランに友達といったときに、栄養つけなさい、とご馳走してくれて、その言葉がなんとも温かみがあっ て、うなぎの幼魚を食べると、他のものより特別栄養がつくような気がしてくるのだ。実際にそうなのかもしれないけれど。
   クリスマスまで残り一ヶ月弱となり、クリスマス用の食べ物の値が徐々に上がって行き、このうなぎの幼魚の値も今年は例年よりも高くなっていて、現在一キロにつき1000から1300ユーロの値がついている。(1ユーロ、約160円)当然クリスマスに近づくごとに、どんどんと高くなっていくので、クリスマスにはどんな超高値になるのか予想がつかないらしい。
   クリスマス(お正月も含めて)期間中にうなぎの幼魚のにんにく炒めを食べたことがないので、他人事なのだけれど、つい先日、寒くなってきたし、久しぶりにコシードが食べたくなり、特選ではない並のガルバンソ豆を買おうとしたら、あまりの高さにびっくりしてしまった。1キロの袋が3.15ユーロ。パスタの値上がりにデモ行進をしたイタリア人を思い出したりなんかした。こういったクリスマスには関係のない、牛乳とかジャガイモ、穀物類など基本食品類がこんなに急に高くなると実に困るけれど、食べなければ生きられないし、と棚の下の段を見たら、500グラム袋入りのガルバンソ豆が60銭で売っていたので買う。多分間違いじゃないと思う。こういうことは結構あって同じメーカーの商品が店によっては200円(1.20ユーロ)も違うことがある。不思議なスペイン。
   コシード・マドリレーニョ(各家庭によって好みもあるし、パエジャにもいろいろ具が違うように、こちらも様々。ヒヨコマメとにんじん、インゲン、キャベツなどの野菜と種種の腸つめソーセージ、肉、ラード、生ハムの骨、豚か牛の骨をコトコトと煮たもの。ヒヨコマメは、事前に12時間ほど水につけておく。)

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