2007年3月8日 Fragmentos puentefuente
ニューヨークのグッゲンハイム美術館では『スペイン絵画 グレコからピカソまで』の展覧会(3月28日まで)が開かれているが、同じ5番街通りを下
がっていったメトロポリタン美術館では、『バルセロナと近代性 ピカソ、ガウディ、ミロ、ダリ』(Barcelona &
Modernity: Picasso, Gaudí, Miró,
Dalí)の展覧会が始まった。
去年の10月から今年の1月初めまで、オハイオ州・クリーブランド美術館で開催されていたもの。展示作品は350点
1868年から1936年に制作された絵画、彫刻、写真、室内装飾芸術、建築模型、ポスターなどで、ピカソ、ガウディ、ミロ、ダリの他に、Ramón
Casas、Santiago Rusiñol、Anglada Camarassa, Gargallo、Masriera,
Tusquets,Alexander de Riquer, Jujol, Miles van der Rohe, Sertなどの作品展示。
またニューヨークの教会、大学、ダンスセンター、その他いろいろなところで開かれるカタルーニャ文化イベントもある。タイトルは、Made in CataluNYa,
catalan culture in New
York. カタルーニャの詩、ダンス、演劇、音楽などの催しが企画されている。そのひとつとしてジョアン・ブロッサ・イ・クエルボ(Joan
Brossa i Cuervo), ジョセップ・パラウ・イ・ファブレ(Josep Palau i Fabre), ペレハウメ(Prejaume)
の詩を、ルー・リード、パティ・スミス、ローリー・アンダーソンが英語で朗読をする。(Baryshnikov Arts
centerで、2007年3月23、24日20.30開演)。
ニューヨークでのカタラン教育はどうなのだろうと、思って Instituto
Ramon
Llull のウェッブの世界のカタラン教育地図を見たら、ニューヨークでは、コロンビア大学やセルバンテス協会など三箇所で行われているという。マド
リードでは各大学の他国立語学学校など6箇所。ついでにとか思いながら日本を見たら、愛知大学で行われている。カタラン語と日本語の辞書もあるのだから、
カタランのクラスも多いのかなと思っていたので意外だった。
バルサの選手の契約書のなかにカタランを話せることも条件に含まれているという。でも
テレビニュースではあんまり聞くことがない。オランダ人の監督や、キャプテンのプジョールだとか、ロナウディーニョなどいつもスペイン語でインタビューに
答えている。一部の政治家たちが話すカタランくらいしかマドリードではカタラン語に触れる機会がないのも確かなことだ。
スペインのコンセプチゥアル・アートのレポートを書くのに、資料の殆どがカタラン語だったので苦労したものだったけれど、カタランを知っているスペイン人のクラスメートは、イタリア語だとかフランス語のカタログ資料を軽々読めてすごいなあと思ったのをおぼえている。そういえば、フランス語を読める日本人が、カタラン語は知らないけ
れど、だいたい分ると言っていた。
この5月に刊行されるスペインの人気コミック『モルタデロ・イ・フィレモン』に初登場する、NBAリーグで活躍
するパウ・ガソールやハラベ・デ・パロのパウ・ドネスの名前は何なんだろうと思ってたけれど、スペイン語のパブロだと最近知った。近くて遠いカタルーニャ
だけれど、文化に根はあっても境はないんじゃないかと思うこのごろだ。
Baryshnikov Arts center
450 West 37th Street, New York.
Made in CataluNYa, catalan culture in New York Baryshnikov Arts centerでのプログラム
http://www.baryshnikovdancefoundation.org/schedules_catalan.html
Instituto Ramon Llull http://www.llull.cat/llull/
Made in CataluNYa, catalan culture in New York 全スケジュールは、3月19日に発表される。
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